Feature #6129
closedString#each_lineにおけるmemmem()の利用
Description
memmem()というGNU拡張のライブラリ関数がありますが、string.cのrb_str_each_line()で可能であればこのmemmem()を利用する事を提案します。
次のベンチマークを実行しました。
require 'benchmark'
str = "hogehifuga" * 100_0000
Benchmark.bm do |x|
x.report do
str.each_line("hi") {}
end
end
結果:
trunk(r34969):
user system total real
0.790000 0.000000 0.790000 ( 0.795141)
user system total real
0.790000 0.000000 0.790000 ( 0.795141)
user system total real
0.790000 0.000000 0.790000 ( 0.795141)
proposal:
user system total real
0.510000 0.000000 0.510000 ( 0.507389)
user system total real
0.530000 0.000000 0.530000 ( 0.541944)
user system total real
0.520000 0.000000 0.520000 ( 0.522825)
以上のように、memmem()を利用する事でパフォーマンスの改善が見られます。
但し、改行文字がrb_default_rsと同一である場合には既にmemchr()を用いた高速な検索が行われるようになっている為、
パフォーマンスが改善されるのはrb_default_rs以外の改行文字を指定した場合のみです。
patchを添付します。
Files
Updated by nobu (Nobuyoshi Nakada) almost 13 years ago
- Target version set to 2.0.0
=begin
確認したい点があります。
- パラグラフモードでも効果があるか
- マルチバイト文字の途中にマッチした場合はどうなるか
また、追加されたコードが既存のコードとかなり重複しているように見えます。
重複を減らすのは難しいでしょうか。
=end
Updated by Glass_saga (Masaki Matsushita) almost 13 years ago
- File patch2.diff patch2.diff added
Nobuyoshi Nakada wrote:
- パラグラフモードでも効果があるか
- マルチバイト文字の途中にマッチした場合はどうなるか
また、追加されたコードが既存のコードとかなり重複しているように見えます。 重複を減らすのは難しいでしょうか。
パラグラフモードでも効果があるかどうかについてですが、次のようなベンチマークを実行してみました。
require 'benchmark'
rs = "\n" * ARGV.first.to_i
str = "hoge#{rs}fuga" * 10_0000
Benchmark.bm do |x|
x.report do
str.each_line("") {|s| s }
end
end
"\n" * 2 の場合
proposal:
user system total real
0.070000 0.000000 0.070000 ( 0.070409)
trunk:
user system total real
0.090000 0.000000 0.090000 ( 0.094886)
"\n" * 100 の場合
proposal:
user system total real
0.310000 0.000000 0.310000 ( 0.307020)
trunk:
user system total real
0.320000 0.000000 0.320000 ( 0.320367)
以上のように、連続する改行文字の個数が少ない場合はパラグラフモードでも効果があります。
個数が多くなるにつれてtrunkと同程度の速さになりますが、逆転する事はありませんでした。
- マルチバイト文字の途中にマッチした場合はどうなるか
お察しの通り正しく動きませんでした。
"表示".encode("SJIS").each_line("\").to_a.map{|s| s.encode("UTF-8") } #=> ["表", "示"]
(UTF-8環境です)
また、追加されたコードが既存のコードとかなり重複しているように見えます。 重複を減らすのは難しいでしょうか。
line = rb_str_new5(str, s, sublen)からの4行については関数に切り出す事もできますが、
それ以外の部分については重複を減らすのは難しいと思います。
以下の2点を改善した新しいpatchを添付します。
- rb_enc_left_char_head()を用いて文字境界をチェックするようにした
- configureでmemmem()の第3引数needleが空の場合に発生するバグをチェックできていなかったので修正
- line_yield()という関数を作りコードの重複を削減
Updated by mame (Yusuke Endoh) over 12 years ago
- Status changed from Open to Assigned
- Assignee set to nobu (Nobuyoshi Nakada)
なかださん、更新されたパッチで問題ないと思います?
--
Yusuke Endoh mame@tsg.ne.jp
Updated by mame (Yusuke Endoh) about 12 years ago
- Target version changed from 2.0.0 to 2.6
Updated by Glass_saga (Masaki Matsushita) over 7 years ago
- Status changed from Assigned to Closed
- Assignee changed from nobu (Nobuyoshi Nakada) to Glass_saga (Masaki Matsushita)
trunkでは既にrb_memsearch()を利用するようになっているため、このチケットは閉じます。